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BCG│1次面接体験記(中途採用/ケース面接)

本記事は、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の1次面接体験記です!

BCGレベルともなると、自分レベルではギャグで話す会社名。
受かるはずないと思いつつ、せっかく転職活動頑張ってるしなーということでセミナーに参加。
当時はいま以上に組織拡大を目指しており、セミナーも度々開かれてました。

コンサルタントのキラキラ感、落ち着いたコミュニケーション、「何よりも社員を大切にしています」というPR.
産業界・行政のトップに深く関与、グローバルのプレゼンスも圧倒的に高い。経営会議には当時の安倍首相も参画。
しまいには、”Unlock your potential!” というメッセージを放ちながら、シュッとしたコンサルタントがクロージング

かっこよすぎた。即、受験を決意。

他のMBBはじめ、おおよそ全ての戦略ファームのセミナーに参加してましたが、会社としての圧倒的な採用コミットメントとブランディングを感じました。

とはいえ、凡人は当然受からない世界。

BCG用の対策をした上で、一縷の望みにかけて、挑んでいきました!

目次

BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)│選考フロー

何をするにも、まずは敵を知ることからです。

選考フローはこんなイメージ↓

選考フロー

書類選考→Webテスト→1次面接→2~4次面接

BCGについては、Webテストより書類選考の方が鬼門と聞いており、長きにわたって熟成してきたResumeを提出

Webテストは、SPIでした。
エージェント情報では、通過率は7-8割とのこと。
ただ、これはBCGの書類選考を通過している猛者のうち7-8割とのことで、油断せず対策していきました。

使った書籍はこちらの2冊です!

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どのパターンの問題についても、問題を見た瞬間に解法を想起できるレベルにした上で臨みました。
Webテスト自体は、しっかり事前対策していれば通過するレベルだと思います!

なお、最近はPymetricsという性格診断が課される場合もあるようです。

ゲーム感覚のアセスメントツールで、社会性・感情・認知等の観点で個人特性を測定するもの。
テストではなく、あくまで候補者の特性を把握するためのゲームのようです。

ググればガイドと練習問題が落ちているので、これを一周見ておくと安心かと思います!https://www.jobtestprep.com/free-pymetrics-games

面接は、以下のような面接官と対峙し、やっつけていくことが必要です

  • 1次面接:プロジェクトリーダークラス
  • 2次面接:プリンシパルクラス
  • 3次面接:パートナークラス

無事書類選考とWebテストを通過し、1次面接に臨むことになります。
形式は、平日日中でのオンライン面接でした。

BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)│1次面接内容

業務終了後、上半身だけスーツを着用し、オンラインでドキドキしながら面接官を待ちます。

2-3分遅れて面接官が入ってきました、イヤホンをセットアップしている様子が画面越しに伺えます。

BCGとなると、やはりめちゃくちゃ忙しいのだろうか…などと想像しながら第一声を放ちます。

きゃりお

本日は、お忙しい中お時間ありがとうございます。XXと申します。
こちらの声は聞こえておりますでしょうか?

面接官

遅くなりまして、申し訳ございません。
聞こえてます聞こえてます、ありがとうございます。

BCGでプロジェクトリーダーを務めてますXXです。
前職はXXにおりまして、BCGには中途入社しております。
本日はよろしくお願いいたします。

きゃりお

ありがとうございます、改めましてよろしくお願いいたします!

面接官

では、まずは簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

きゃりお

承知いたしました。
XXという会社に新卒入社後、事業開発の業務をしています
(簡単な業務内容を説明)

面接官

ありがとうございます。
基本は、デスクワークがメインのイメージでしょうか?

きゃりお

はい、検討当初はデスクワークがメインでした。

事業化に向けて進める中でクライアントを巻き込んだPoCもありましたし、現在は実際に売り込みのフェーズに移ってきておりますので、クライアントフェイスも多いです

面接官

なるほど、PoCと言ってもなかなか進まないことが多いんですが、実際に売り込みフェーズまで進んでいるというのは良いご経験ですね。

そういう経験って、会社によってはなかなかできないですよね。
何が大きかったと思いますか?環境とか、ご自身の工夫とか。

きゃりお

そうですね、確かに非常に恵まれた部署に所属していたということは大きかったと思います。
特に、新しい取り組みに関しては積極的にチャレンジさせてくれるカルチャーがありました

面接官

ですよね、私もそうでしたが、事業会社だとなかなか難しいところも多いと思います。
ただ、いまはコンサルに転職したいのですか?

きゃりお

はい、現職でも非常に貴重な経験を積めておりますが、その中で自分自身がクライアントを巻き込みながら、ゼロから価値をつくることに強いやりがいを感じる、ということに気付きました。

一方で、現職ではどうしても自社プロダクトを前提とした発想になるため、より本質課題に踏み込んで大きなインパクトを生み出していきたいと思うようになり、コンサルティングファームへの転職を検討しています

面接官

なるほどね、わかりました。
では、ここからはケースをやっていきましょう

面接は30分程度と短いところ、遅刻もあったのでいきなりケース突入かと思われましたが、軽く会話してくれ、いい感じに和んだ状態で突入できました

面接官

簡単なフェルミ推定をやっていただきたいと思っています。

お題は、羽田空港の利用者数はどの程度か?です。

こちらの問題について、5分で解いていただきたいと思っています

きゃりお

承知しました。いくつかご質問させてください。

利用者数ということですが、飛行機の搭乗者数という推計する、という前提でよろしいでしょうか?

羽田ですと、観光や送迎で利用する人も多いと思われ、スコープについて確認させていただければと思います

面接官

はい、搭乗者数ということで大丈夫です

きゃりお

承知しました。
続いてですが、搭乗者数の期間について前提はありますでしょうか?
1日あたりなのか、1カ月当たりなのか、等です

面接官

そうですね~。
1年、つまり年間の搭乗者数を出していただければと思います

きゃりお

承知しました、ご質問は以上です

面接官

はい、ではご検討お願いいたします

ー 5分経過 -

面接官

そろそろいかがでしょうか?

きゃりお

大丈夫です。結論としては、年間2,800万人と推定しました
(以下の立式と数値、根拠について説明する)

  • キャパシティ:国内線は150人、国際線は300人程度のイメージです。羽田空港は国際線の拡大にも注力していると思いますが、全体としてはまだ国内線がマジョリティだと思われ、全体としては200人と置きました
  • 満席率:エアラインは固定費が重いため、空席が起きないように需要を踏まえてフライト数を精緻に設計していると思います。実際に空港にいるとオーバーブッキングで振替便が案内されていたりすることから、80%と高めの設定にしました
  • 発着数/h:1時間あたり10本と想定してます。空港の展望デッキで飛行機の離発着を見に行ったことがありますが、おおよそ5-6分に1本程度の頻度で発着していた記憶があります
  • 営業時間:7-23時までの営業で16時間の想定
面接官

ご検討ありがとうございました。

2,800万人の妥当性については、どのように思いますでしょうか?
何らか評価していただければと思いますが、いかがでしょうか?

きゃりお

はい、現在年間3,000万人程度のインバウンド旅客数がいると思います。

仮に、羽田空港の2割が国際線旅客だとすると600万人(3,200万人×20%)となりますが、おおよそインバウンド旅客数の20%が羽田空港を経由しているイメージとなります。

肌感覚ですが、大きく違和感はないかと思いました

面接官

うん、わかりました。
では、コンフィデンスレベルの低いパラメータはどこだと思いますか?

何かズレてる!?と察するが、わからん・・・

きゃりお

滑走路数でしょうか。

以前上海裏東空港に行く機会があったのですが、滑走路が4-5本あったように記憶しております。
ただ、上海の場合は国際線比重が高く、成田が近隣にある羽田の場合はそこまで乗り入れは多くはないのではと思い、3本にしてます。

が、あまり自信はないです…

面接官

なるほど。他の変数についてはどうですかね?

きゃりお

そうですね…
少なくとも2倍単位でズレているものは、思い浮かばないですが…

面接官

羽田は国内線メイン、というのはいい着眼点だったと思っています。
それを踏まえると、どういうことが言えると思いますでしょうか?

きゃりお

はい、成田空港との比較でいうと、都心からのアクセスは圧倒的にいいです。

日本は新幹線が強いですが、北海道や九州など距離がある地域への航空需要は大きく、羽田はその玄関口となっていると思います。

ですので、地方向けは羽田が強いです

シーン・・・

面接官も、自分も、So what!?という顔。しばらく画面上で見つめ合います。

いかんいかん、何とか打開せねば…

面接官

国内線の方が小型便が多いというのは、そうだなと思いました。
そのファクトから、どういうことが言えそうでしょうか?

きゃりお

はい、乗客が少ないです。

あ、ですので、乗客や荷物の入れ替えに掛かる時間は短くなると思います!

現在6分間隔の前提にしてましたが、ここはもう少し短い間隔になっている、ということもあるかもしれません

面接官

そうですよね、6分に1本も悪くはないのですが、発着数はもう少し多いかと思います。

そこが空港運営の肝の一つですが、どこも航空管制とフライトスケジュールの最適化は注力しているところです。ターンアラウンドをどこまで短縮できるか?というのは重要な観点です

きゃりお

ご説明ありがとうございます、おっしゃる通りだと思いました

面接官

はい、では面接は以上とさせていただきたいと思います。
何かご質問などありますでしょうか?

きゃりお

ありがとうございました。

XX様も中途でご入社ということでしたが、BCGの良さはどういったところにあると思われましたのでしょうか?

面接官

はい、最終面接でMDに言われたことがひとつ印象的でした。

他社選考も進んでましたが、「BCGの在籍期間は人によっては短くなるかもしれない。ただ、この会社にいることは人生において、かけがえのない経験になる。日本中のサラリーマンに一瞬でもこの会社に入って、経験を積んで欲しい」といったことを最後に言われたんですよね。

当時、自分は会社に愚痴しかなかったので笑。
中にいる人が本気でそう思える会社はすごいなと思ったのが決め手ですかね

きゃりお

大変参考になります、益々志望度が高まります!
ご回答ありがとうございます

面接官

ご参考になったのであればよかったです。
では、本日は以上とさせて頂ければと思います、ありがとうございました

きゃりお

こちらこそありがとうございました!


トータル30分なく、かなり短く感じました。

フェルミの計算が早めに終わったため、頭の中では売上向上ケースに切り替えてましたが、出題はなしでした。
余裕があるなら精度UPしとけよ、と突っ込みたくなりますが、数値が感覚的によさそうな気がしたため、ファーストアウトプットに根拠のない自信を持ってしまいました…

就寝前に、そういえば実際何人だったんだろうな、と利用者数について調べてみたところ

約9,000万人!!!

トリプルスコアでズレてましたw

どっと疲れも出ていろんな意味で気絶しそうになりながら、夢にまで見たBCGの1次面接を終えることになりました

BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)│1次面接結果

翌日、エージェントを通じて連絡が来ました。

エージェント

きゃりおさん、おめでとうございます、1次面接は通過でした!
早速、2次面接の日程調整の案内が来てます!

パスしてました!

たぶんギリギリの部類だとは思いますが、感極まります。
ヒントを小出しにしつつ、アウトプットを磨き込んでいくよう誘導してくれる素晴らしい面接官でした。

推定値もディスカッションも躓きまくってますが、完璧な回答でなくても通るんだ、という安心材料として参考にしてもらえると嬉しいです。

以上、BCG 1次面接体験記でした!

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