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フェルミ推定/ケース面接対策 おすすめ本(後編)

読書は自分の凡庸なキャリアを大きく変えたコスパ最強の投資だったと振り返っており、転職後も年間40-50冊ペースを維持してきました(ただの趣味本も含みます)

新しいことを知るのは知的好奇心が満たされ、幸せのひと時です。

当時は転職活動は本業と並行して進めていく大変さもあって幸せなどと言ってられなかったですが、いま振り返るとストレッチしながら成長していくための貴重な時間だったなと思います。

そう思わせてくれた、フェルミ推定/ケース対策用の書籍たちについて、引き続き紹介していきます!

目次

フェルミ推定/ケース面接対策 おすすめ書籍

戦略コンサルティング・ファームの面接攻略法

海外では、次のマーク・コゼンティーノ本に並ぶ有名書籍です。
“Case Interview Secrets”として売り出されており、まずはじめに手に取られるバイブルです。

私はマーク・コゼンティーノ本を先に読んでいたため、フレームワーク系の本なのかな?と思いきや、「フレームワークの限界」と「仮説に裏打ちされたイシュー設計」を訴えた真逆のメッセージが中心で、非常に面白かったです。

特に、ボトルネックを見極め、課題の優先順位を付けながら臨むことの重要性を説いています。

海を沸騰させてはならない。コップ一杯のお湯を必要とする場合に、一杯の水を汲んでからコンロにかけるか、海全体を沸騰させてからコップ一杯分の湯をすくうか。後者は絶対にやってはならない

コンサルタントとして大切になる考え方や心構え、面接官の期待値などが非常にわかりやすく解説されており、視座が上がります。

小手先のケース対策で上滑りしてきたな…という感覚のある方は、ぜひ箸休め的にも読まれると良いと思います!

戦略コンサルティング・ファームの面接試験

原書は”Case in Point”という本で、世界でもっとも読まれていると言われるケース面接対策バイブルです。
特に戦略コンサルで複数内定を獲得するような猛者は読み込んでいるイメージの本です!

特徴は、「アイビー・ケース・システム」というフレームワークを提唱し、シンプルな売上向上等に留まらず、新規市場参入やM&A、価格戦略、ターンアラウンド等の幅広いテーマに関して検討論点の全体像を提示している点にあります!
特に近年はケース対策が充実しており、候補者の実力もめきめき上がっているため、そうしたマイナーケースで勝負が決するところもあります。

候補者と面接官の議論の過程が示されているため、面接がどんな形で進んでいくのかのイメージを掴むことができるのもよいですね。

後半には実践的な例題が載ってますが選考対策の観点ではかなりヘビーなため、個人的には、気になったお題だけつまみ食いするライトな使い方がオススメです。

過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題

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後編にポジションしてしまいましたが、内容に癖なく、ジェネラルにケースを勉強できる一冊だと思います!

過去問をベースにしていることもあり、「東京都内のタクシー台数は?」、「羽田空港の利用者数を上げるためには?」といったような本番でも出会うようなお題が多いです。

フェルミ推定とケースをそれぞれ10題ずつ収録しているため、バランスよく勉強できるのもいいですね。
こちらも必読だと思います。

難点は必読すぎてコンサル受験生全員が読んでることでしょうか。
とあるコンサル塾のディスカッションテーマが本書に収録されている「日本のオリンピックのメダル数を上げるためには?」で、解答がみんなして「日本が得意な競技種目を増やすロビー活動の展開」だったという話を聞いたことがあります笑

「東大生本を読んで、やるべきことはわかったよ。ただ、そのアウトプットをどうやって生みだせばいいの?」という問いにアンサーを提示しているのがこちらです。

デキる人の頭の中をトレースできる形式となっており、非常にオススメです!

就職活動対策シリーズ ― フェルミ推定の教科書

就職活動対策シリーズ ― フェルミ推定の教科書

こちらは特にフェルミ推定が苦手な方にオススメです(フェルミ推定が苦手だった私は序盤で重宝しました)

フェルミに特化して、理論・解法・演習の3点セットをクイックに学ぶことができます。
紙の出版はなく、Kindleオンリーです(Kindle unlimitedであれば無料で読めます!)

解法については、シンプルながらも使いやすい「can-do」のカットや、難しいお題に対する「はさみうち」、等は実践でも活用しましたし、パラメータとして落ちしがちな「時の忘却」の観点についても今一度押さえることができました。

演習として10問程度収録されており、いずれもオーソドックスな問題のため、フェルミ推定でこけないようにしっかり対応しておくことが重要です。

  • フェルミ推定を時間内に解き終えるのが難しい
  • どういうカットで分解すればいいのか分からない
  • 一応できるようになってきたが数値を大きく外してしまう

といった傾向のある方は一読の価値ありです!

世界一やさしい問題解決の授業

有名な「地頭力を鍛える」と悩みましたが、ケース対策の観点ではこちらの本を最後に紹介しておきたいと思います! 

ポップすぎる見た目で優秀なコンサル受験生には敬遠されているのではないかと心配しますが、40万部以上売れてる書籍です。

具体的な事例を用いて、問題解決プロセスを解説しているのが特徴です。
事例がとにかく平易(学生バンドのAudienceを増やす、パソコン購入に向けた資金を作る、等)なので、エッセンスの吸収力を高めてくれます。
分量も100頁足らずで、圧倒的に入り易いです!

ケース面接において、要素が網羅的/構造的に全体像が示されているとポイントUPですが、それを直線的に導くことは難しいです。

現実的には、「沢山のアイディアを書き出し、抽象化/構造化しながら、並列・反対の要素を炙り出して、それらを構造化していく」ことで全体像を捉えていくことになりますが、そのやり方が分かりやすく説明されています。

表層的な思考に陥ってる方や、What is ロジックツリー/イシューツリー?な方にはオススメです!

「本」はコスパ最強の投資

フェルミ推定・ケース面接対策に役立つ書籍をざっと紹介しました!

自分の頭で考えながら本の解答との差分を捉え、自分の解を練り上げていくサイクルを回せると、飛躍的に伸びていくと思います。そうしたトレーニングを反復していると、自分だったらこうする、という問題意識のマグマを持てるようになってきます。

いきなり、「あなたの仮説は?」と問われるときついと思うのですが、思考の型がインストールされていくと、その武器を目先の問いに振りかざしたくなるものです笑

そうした武器を手にしながら、身近なビジネスケースを建設的な見方で思考していけるようになると、単なるケース対策を超えて、非常に足腰の強いビジネスパーソンになれると思います!

と、書きながら、自分も全く完ぺきではないのですが汗、
私自身も引き続き研鑽を積み上げていきたいと思います! 

以上、上記書籍が転職活動に励む方の参考になると嬉しいです!

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