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三菱総合研究所│1次面接体験記(中途採用)

本記事はMRIこと、三菱総合研究所の1次面接体験記です!

MRIは新卒時代にセミナーに参加したことがありまがしたが、ホテル会場で長テーブルにミネラルウォーター付ということで、圧倒的な格式の高さを感じた記憶があります。

そして会場には高学歴の猛者がわんさかおり、エントリーシートもかなりヘビーだったので、「これはとても受かるはずがない・・」と不戦敗となっていた先でした。

ただ、今回は長い時間をかけて準備してきた。

本業でもパフォームしており、青二才だった新卒時代の自分とは違う(はず)

「いまであれば、ワンチャンあるのでは?」と思い、突撃することに。

目次

三菱総研│キャリア採用情報・選考フロー

選考フロー

セミナー→書類選考→1次面接→2次面接→3次面接

数年ぶりにセミナーに参加。

MRIの特徴として、こんなことが語られてました。

  • 短期での事業成長/再生といったテーマよりも、5~10年後を見据えてどういう方向に舵を切るべきか、といった中長期目線での経営テーマが多い
  • 「未来共創」を重視し、目先の利益ではなく世の中の社会課題にアプローチして解決策を見出していく志向が強い
  • そのため、プロジェクト規模は、数人単位で行うものが中心で、クライアント先への常駐は原則ない
  • 全社員がコンサルタントでありながら、経営経済の研究員。各自研究分野を持ちながら、未来を見据えた情報発信を行っている
  • シンクタンクの専門性と経営知見をミックスしたコンサルティングができることが強み

日本の頭脳集団といった感じで、めちゃくちゃカッコよかったです。

転職を通じて年収を上げていきたい思いもありましたが、それ以上にカルチャーの観点で非常に志望度が上がりました!

応募当時はWebテストはなしでした。

そのため頭脳集団のMRIに「書類選考だけで大丈夫か?」という気持ちになりましたが、無事1次面接に呼ばれます。

面接官のタイトルはこんなイメージで進んでいきます。

  • 1次面接:グループリーダー
  • 2次面接:部門長
  • 最終面接:執行役員

三菱総研│1次面接内容

面接官

MRIのXXです。私はもともとブティック系コンサルティングファームで経験を積んだ後、MRIに移ってきております。
本日はよろしくお願いします。

きゃりお

はじめまして、きゃりおと申します。
こちらこそよろしくお願いいたします!

面接官

ではまずは簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

きゃりお

承知しました。
XXに新卒入社後、事業開発の業務に従事しています
(いつもの自己紹介)

面接官

キャリアを新たにしようと考えた理由、実現したいことは何なのでしょうか?

きゃりお

クライアント企業における新たな価値創造の実現です。

現職ではXXを理由に、顧客の本質課題にリーチできない点に課題を感じています。課題解決にあたっては、シーズ先行ではなく顧客課題から構想を描き、オペレーションに落とし込んでいく、全く逆のアプローチが必要だと考えております。

その観点から、コンサル業界を志望しています。

面接官

業界なのか、特定のテーマなのか、こだわりはありますか?

きゃりお

いえ、特に強いこだわりはありません。

クライアント企業の変革を支援していく点には拘りたいと思っていますが、御社であれば広くそうしたプロジェクトに関わるチャンスがあると思っております。

面接官

これまでの経験から、一コンサルタントとしてどのような素養を活かせると考えていますか?

きゃりお

コンサル経験はないためこれから磨き上げていく必要はあると思っていますが、事業をドライブするための企画力や最後までやり抜くコミットメントといったコアな部分は活かせると思っています

面接官

わかりました(いまいち腹落ちしてなさそうな顔)

面接官

これまでの業務で一番印象深かった、あるいは一番成果を上げたと思う仕事は何でしょうか?

きゃりお

はい、新規事業の立ち上げの業務です。
ゼロベースで事業コンセプトを企画し、これまでにはない売上の創出まで実現できたことが一番の成果となります

面接官

どういう背景、目的で新規事業を立ち上げるに至ったのでしょうか?

きゃりお

はい、成熟した業界の中でビジネスモデルが硬直しており、成長をドライブさせるためには新たな収益機会を捉えることが必要でした。
自社はXXの点で強みがあり、それをサービス化させて持続的な収益源にしていくことを考えました

面接官

それはプロジェクトとして推進してるのでしょうか?
あるいはどこかの組織の一業務ですか?

きゃりお

当初はプロジェクトでしたが、現在は当方が所属する事業企画部署における注力テーマの位置づけとなっています

面接官

わかりました。

少し話を戻しますが、自分の特徴を一言で言うと何だと思いますか?

きゃりお

特徴、でしょうか・・?

面接官

はい、いまコンサルにその思いで入ると新卒と同じスタートになる可能性があります。

そうした時に、きゃりおさんは何を武器にして戦うのか?世の中のこういう部分を変えたい、といった志の部分でもいいです。

とにかく、「リアリティがなく掴みどころがない」というのがここまでの印象です

ジェネラルなソフトスキルではなく、もう少し具体的な何かを求めてる感じがしてました。

が、そんなものは持ち合わせておらず、ずっと納得いってなさそうな目線を浴び続けます。

きゃりお

失礼しました。

そうですね、モチベーションについては・・・現職ですと業務プロセス・バリューチェーンの局所的な解決しかできない課題感があります。

機能戦略はもちろん重要ですが、会社としてどこに向かっていくか?が伴っていないと大きな価値を生み出していくのは難しいと思っています。

顧客がそもそもどうあるべきか?という上流課題を明らかにしていくということをやっていきたいと思っています

面接官

それはプロジェクトテーマの話ですか?
何らかのイノベーション創出みたいなことに関与したいということ?デジタルを使って、とか?

うんー、ズバリ言っちゃうと、自社でやったらいいじゃん、というのが感想なんですよね。

自社でやろうとしないのに、なぜ外向きにやれると思いますか?そのスペシャリティはどこにあるのか?事業会社でなぜできないと思うのか?

瀕死寸前。

たしかにややハイレベルに聞こえる言い方になってる気はするものの、なかなか痺れる言いぐさだ。

なお、この時は何とかせねば・・としか思っていなかったものの、実務でこういうMupにつくとほぼ確実に死亡します

きゃりお

ご指摘ありがとうございます。

確かに現時点では現役コンサルに比べて劣る部分も多いかもしれません。
一方で、新たな取り組みを進める中で構造的な制約にぶつかることが多くありました。

既存の事業評価軸が短期の収益性に強く紐づいていたり、過去の成功体験が意思決定に影響を与えていたりと、チャレンジが受け入れられにくい場面も多かったです。

ですので、私は外部の立場から業界/企業にアプローチし、変革のきっかけを作るコンサルタントに意味があると思っています。

防戦一方の状況を打破すべく、強めの主張で押し返します。

やや面接官のムッとする表情が読み取れましたが、このままだと100パー落選のため、何とか流れを変えねば、という心持ちでした。

面接官

わかりました。では何らか新規事業検討を依頼されるコンサルタントの立場になったとします。めでたくプロジェクトを受注しました。

どのようにプロジェクトをデザインしようと思いますか?

きゃりお

そうですね。新規事業をこれから考えたいのか、具体的なアイディアをすでに持っていて事業性を評価したいのかによっても・・・

面接官

これから新規事業を立案する前提で考えてください(話してる途中で遮られる)

きゃりお

承知しました。

まずは事業目標の高さを見ると思います。目標とする事業規模が大きければそこが事業領域の制約になるためです。

基本的には手持ちのアセット・ケイパビリティを棚卸しして、どのようなオポチュニティがあるかを洗い出すところからスタートすると思います。

そこから何らかのクライテリアを置きながらオポチュニティを評価していくことになると思いますが・・・議論の場を持ちながら自社がやるべき事業を納得感をもって決めに行くことも必要だと思います。

面接官

なるほど、間違ってはいないです。
ただ、非常に教科書的で、グロービスでも同じことを言いそうですね。

いまの時代、そうしたセオリーは誰もが知っている。それでもコンサルに依頼する理由は何でしょうか。20年前だと教科書販売モデルでも成立したかもしれませんが。

その意味では、グロービスはすごいですね。経営学の民主化をした会社だと言える。いろんな会社の人材育成に成功してます。そうすると高いコンサルに頼まなくていい。

そうした中でコンサルに依頼する理由は何なのか?

きゃりお

確かに、理論そのものは多くの方が知っていて、グロービスでも学べる時代です。

そういった意味で、“知っている”ことと“できる”ことの差が問われるようになっていると感じています。

私がコンサルに身を置きたいと考える理由は、まさにその“できる”を後押しする存在でありたいためです。

事業会社では、利害関係や組織のしがらみから、わかっていても一歩踏み出せない局面が多くあると思っています。

そうした時に、第三者の立場から企業の本音と向き合い、実行を後押しする役割は、まだまだコンサルにしかできないと思っています

めげずに一貫したスタンスで押し返します。

ここについては面接官も頷いているように見えました。

面接官

我々が解かなきゃいけない課題は都度違います。

アイディアが出ないのか、出てるけど進まないのか、立ち上げきりたいのか。第三者としてストラクチャーを確認して、イシューを深ぼっていく。

そこの伴走の仕方はハンズオンなのか、アドバイザなのか?手段の選択肢を持ちながら、顧客に対して最適な支援を設計していくこと。これが重要です。

そうしたところも踏まえて、自分の経験から活かせるスキルを言語化しておくことが必要です。現時点では全般かなりふわっと聞こえてます

面接官

これはフィードバックですが、現時点ではもったいない状況です。

コンサルは残酷なところがあり、ある種認知商売です。仕事が集中する人とない人が分かれる。なので自分の強みを明確に備えておいてほしい。
本当にジェネラルな素養であれば新卒を採用することになります。

ただまあ、いいところもあります。コミュニケーションインターフェースが柔らかいです。これは特徴だと思います。

コンサルなんか大変だよ、みたいなことは個人的には思います

きゃりお

貴重なフィードバックありがとうございます。

いただいたFBを咀嚼した上で、自己理解をもう一段深めたいと思います。

面接官

はい、ぜひそうしてください。

全体を通して、何か質問はありますでしょうか?

きゃりお

ありがとうございます。

中途採用で数多くの候補者を面接されているかと思いますが、どういう人が御社にフィットするとお考えでしょうか?

面接官

大きく2つあります。

一つはWillの部分ですね。なぜそれをやりたいのか?そこに本気さは感じられるか?自分なりのエピソードをもって語れる思いがあるかどうかです。

もう一つはSkillです。中途はここの要素も重視しています。即戦力かどうか?どんな経験があり、そこで何を学び、何が血肉となっているか?プライベートの活動でも構いません。

そうした要素があるかどうかを見ています。

三菱総研│1次面接結果

数日後、エージェントを介して結果の連絡が来ました。

この度は、1次面接を受験いただき、ありがとうございました。

コンサルタントになりたいという想いはとても伝わってきましたが、これまでの生の経験や個性が見えず、惹きつけられるものが見えなかったため見送らさせていただきます。

ダメでした。

ただ、悔しさはなかったです。

テキストで起こすと分かりにくいのですが、面接のかなり序盤で「これはアカン」という空気だったからです。

経験的に面接中に落ちを確信していると、結果連絡のダメージをほぼ無にできると思ってますw

しかし、今振り返ってもこれはかなり思い出深い面接でした。

序盤で「これはアカン」展開になり、そこから面接官の評価をひっくり返すことはできませんでした。

30分程度の面接で崩れると、そこから持ち返すことはほぼムリゲーです。最初の印象に引きずられ続けます。

MRIはカルチャーが好きで、志望度の高い会社だったので残念です。

以上、MRIの選考体験記でした!

私が転職にたどり着くまでの、悩み・迷い・挫折のリアルな記録をこちらにまとめます。ぜひ併せてチェックしてみてください!

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