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野村総合研究所│1次面接体験記(中途採用)

本記事はNRIこと、野村総合研究所の選考体験記です!

NRIの募集は、マネジメントコンサルティングとシステムコンサルティングがありました。

マネジメントコンサルティングは戦略策定や業務改革が中心です。

シンクタンクのため、政府/官公庁の政策立案や調査関連のプロジェクトもそれなりのシェアを占めます。

イメージとしては、NRIのシステムコンサルでもかなりの大金星、コンサルであればめちゃくちゃすごい、といった感じでした。

新卒時代であればまったく勝負にならなかったはずの会社ですが、臆することなくマネジメントコンサルティングを選択。

エージェント情報によると…

  • NRIは他社と違って、若手であってもスペシャリストの育成を志向している
  • 金融政策などの専門を持つコンサルが多く、未経験であってもインダストリー軸でのバリューは出しやすい
  • 仮にコンサルタントとしては振るわなかったとしても、その後の事業会社への転職も見据えやすい
  • また、崖の上から突き落として「あとは自力で這い上がって来い」なカルチャーではなく、ちゃんと育てる教育システムがある

ということで、熱くオススメされました。

なるほど、それはいいかもな…と思いながら、応募しました。

目次

野村総研|選考フロー

選考フロー

書類選考&Webテスト→1次面接→2次面接→3次面接→4次面接

面接回数は、応募者の属性・経験によるものの、3-4回がメインです。

Webテストは玉手箱で、言語・非言語・英語が出題されます。

非言語は四則演算で全50問くらいあるやつです。

間違いなく10問以上解き終わらず、終わった瞬間脳内で「蛍の光」が再生されたことが思い出されます。

問題自体は簡単なのですが、とにかくスピード重視のためある程度慣らしたで挑むのが吉です。

テストで玉砕を覚悟しましたが、結果は通過しており、オンライン面接に案内されます。

野村総研|1次面接内容

面接官

お待たせしました、XXと申します。
入社後、コンサルで数年経験を積んだ後、現在は人事担当をやっています。

気になることあればだいたい何でも答えられるかと思いますので、本日はよろしくお願いします。

やたらイケボの男性が現れました。

NRIについては人事もコンサル経験ありの方が多く、まったく気が抜けません。

きゃりお

こちらこそよろしくお願いいたします!

面接官

では経歴の方からまずはお伺いさせて頂ければと思いますが、えー現在XX会社に入社されて、XX年目ですかね?

きゃりお

はい、おっしゃる通りです

面接官

少し遡ったところからの質問となりますが、なぜ今の会社を選択されたのでしょうか?

きゃりお

(前職を志望するにいたった理由を説明)

面接官

なるほど。その目的は達成できましたでしょうか?

きゃりお

はい、当初の目的は達成できたと考えております。

一方で、今後どうありたいか?を考えたときに、より挑戦できる環境に身を置きたいと考え、本日御社の面接に臨ませていただいております

面接官

転職活動を始めようと思ったきっかけが何かあったのでしょうか?
あるいは、徐々に蓄積していったイメージでしょうか?

きゃりお

後者です。会社の仕事ばかりが上手くなっていて、看板を外したら何もできないという思いが強くなり、転職活動を考えるようになりました

面接官

なるほど。少し意地悪な質問をするのですが、現職でもやろうと思えばいくらでもやりようはあるのではという気もするのですが、その観点ではどうでしょうか?

きゃりお

おっしゃる通りです。ですので、これまで既存事業の延長に閉じない、新たな事業の実現を進めてきました。

一定形になったことで、今後もこうした働き方をしていきたいと思うようになり、それを最大限満たせるのはコンサルだと思っております

面接官

ありがとうございます、職務経歴書にもご記載いただいてる部分ですね。

まだ残課題もあるとのことなのですが、あえていまのタイミングで外に出たい理由はあるのでしょうか?現職がぬるいのか?顧客の質が低いのか?

きゃりお

新規事業そのものは既にスタートを切っており、これからはどうスケールさせていくかのフェーズなので一定やりたいことはできたと思っています。

いまの会社のコアな価値は定型的なソリューション販売にあります。

ですので、顧客課題は別にあっても、そこに柔軟に対応できないといったような歯がゆい経験を数多くしてきました。

そうした状況を打開できるのがコンサルファームであると考えており、いま転職したいと思っております

話してる途中から、「アレ、聞かれてること何だっけ・・・」と思い、着地を見失いながらも声量だけは維持。

面接官

現状の売りは自社商品のみになってるんですかね?

きゃりお

はい、キャッシュポイントはほぼ自社商品の販売です

面接官

違う商品だったらいいのになーと思う瞬間があったんでしょうか?

きゃりお

いえ、どちらかというと商品に縛られること自体に限界を感じてました。

プロダクトを売っていくために社内組織も最適化されており、そこに捉われず顧客の潜在的な課題にアプローチしていくことは構造的な難しさがあると思っております

面接官

それがコンサルであれば解決できる、と。
現職とコンサルの違いは何だと思いますかね?

きゃりお

コンサルであれば、プロダクト先行ではなく、企業価値を高めるためにはどうすべきか?という上流の課題検討から入っていけるところが一番の違いだと思っております。

面接官

なるほど。現職で、コンサルと一緒に働いた経験とかってありますか?
発注してたりしますでしょうか?

きゃりお

はい、現在も新規事業立ち上げのところで業務/システム系のコンサルと一緒にワークしております。

面接官的に、コンサルの業務理解がちゃんと伴ってるのか?を確認するための質問のように聞こえました。

入ってから思うところですが、経験がないとどういう仕事をしているのか?なかなか分かりにくいところが多いと思います。

ある程度書籍やセミナー等で予習しながら、コンサル実務の理解を自分なりに言語化しておくのはポイントだと思います。

面接官

わかりました。NRIのどういった部分に興味を持っていただけたんでしょうか?

きゃりお

はい、一つあるのは提供商品のカバレッジの広さです。

戦略から業務、ITまで一気通貫でケイパビリティを保持しているため、フラットに顧客課題を見極めて解決に向けた支援ができると考えております。

ソリューションに捉われない打ち手の提案力があるかは大切にしているポイントです。

面接官

確かに、カバレッジは広いのですが、そうすると一般論として業務・ITまで繋げようという思想も出てきますよね。

ビジネスの世界なので、どこまで行ってもポジショントークはありますし、そちらの方が成功しやすい側面もあります。

そうした点を踏まえても、本当に広くケイパビリティを持っていることがフラットな課題解決に繋がると思いますでしょうか?
逆という可能性はないですかね?

きゃりお

はい…確かにそうした側面もあるかもしれません。

まだ分かり切っていないのですが、現時点では局所的な課題解決の手段しかなければ、よりポジショントークに拍車をかけてしまうのではないかと個人的には考えておりました

面接官

きゃりおさんはアクセンチュアさんとかも受けてますか?

きゃりお

いえ、御社の志望度が高いため現時点では受けていないです。
もし御社のご縁がなかった場合は今後検討はするかと思います。

面接官

そうなのですね。

カバレッジという点で言うと、アクセンチュアさんも広いですよね。
業務/ITの収益は大きいですし、企業としてもグローバルで大きく成長しています。

そうした他社との比較を踏まえてもNRIが良い、ということなのでしょうか?

きゃりお

はい、NRIさんがいいです!

アクセンチュアさんはコマーシャリズムが強く、いかに業務/ITで儲けるかの思想が強いと伺ってます。

御社はシンクタンクとしてより中立的な提言を重視しつつ、より未来志向型で、今後企業や社会がどうあるべきか?を提言している点がユニークで、魅力に感じるところです。

そうしたコアにある思想の部分で、私個人としては御社にフィットするのではないかと思っております。

面接官

わかりました、ありがとうございます。

ではもう少し経歴の部分を深掘りさせていただくと・・・成果として挙げて頂いてる事業利益の部分、これはすごいですね。というか、高すぎませんか?笑

きゃりお

はい、業界利益水準としてはXX%程度なので、相当高いと思っています。

利益率の観点でいうと競合も同じプロダクトを持っていると、価格競争の体力勝負になっていきます。ですので、顧客課題を捉えて、ソリューション先行でPKG型の売り込みをしていったことが利益に繋がりました

面接官

なるほど。そのやり方は、どのようにして思いついたのでしょうか?

きゃりお

そこに至るまで数多くの失敗経験から学びました。

これまで新規事業の種を数多く蒔きながらもなかなか芽が出ず、単独で進めることの難しさを感じました。

XXやXXなどのチームでバリューを生んでいく事業スタイルのため、どう勝つか?の前に、何をやるか?のテーマ設定について、周囲に助言を求めながら、あらゆる角度で議論できたことが成功要因だったと思います

この後、新規事業の中身に関する質疑応答が続く

面接官

現職の労働時間的にはどんな感じでしょうか?

きゃりお

時期にもよりますが、だいたい19-20時くらいに終わることが多いです。残業は1日1-2時間程度でしょうか

面接官

そうなのですね。

法令の範囲内ではありますが、弊社はクライアントワークで忙しくなる時は夜遅くになることもあったりするのですが、その辺りは大丈夫でしょうか?

きゃりお

はい、もちろん大丈夫です。むしろ、現職がかなり緩いため、もっと業務にコミットしたいという気持ちが強いです

面接官

わかりました。

ちなみに、現在エクセルやパワーポイントを作る機会は使ってますか?

きゃりお

はい、使っております。

新規事業は基本PPTベースで議論してますし、簡易的な事業計画をエクセルで検討したりしております。

面接官

了解しました。今後、それなりにキャッチアップは必要かもしれないですが、その辺りはぜひ頑張っていただければと思います。

では、何か質問などあればお伺いできればと思いますが、いかがでしょうか?

きゃりお

ありがとうございます、そうしたスキルは転職前に一通り自習したいと思っております。

ご質問ですが、コンサル未経験者に求める素養があれば、教えていただいてもよろしいでしょうか?

面接官

了解しました。

真逆のことを言ってしまいますが、コンサルスキルは入社後でも習得できるので、習得するための志があるかどうかでしょうか。

つまり、顧客視点に立って、徹底的に考え抜けるかどうかです。そのレベルに達するには10年程度の積み上げが必要だと思っており、そこで大切なのは頭脳だけではなくそうした仕事に向いているのかどうか、という人物面だと思ってます。

ですので、コンサルタントになりたいのであれば自分にそうした適正だったり資質があるか?をよくお考えになられると良いと思います

きゃりお

ありがとうございます、10年選手になれるように頑張りたいと思います!

面接官

はい、ぜひそうしてください。その他は大丈夫そうでしょうかね。
では、本日の面接は以上とします、ありがとうございました

面接終了です。

ケースの出題はなく、カジュアルな雰囲気でのビヘイビア面接でした。

柔らかい問いが中心でしたが、元コンサルの人事担当ということで、ちょくちょく痛いところをつかれている感じもありました。

ただ、いくつもの面接を受け続けることで、「なぜウチなのか?」を深掘りされた場合であっても、色んな観点から打ち返せるようになってる実感がありました。

どうしても1-2割は準備していない質問が飛んできますが、自分の場合、ここの対応力を決めたのは頭のキレではなく、圧倒的に面接の場数だったと振り返って思います。

受ける前は自信のなかった面接についても、選考を通じて徐々に自信がついていく感覚が芽生えてました。

野村総研|1次面接結果

数日後、エージェントを通じて、結果の連絡が来ました。

この度は、1次面接を受験頂き、ありがとうございました。
きゃりお様にはぜひ二次面接に進んでいただきたいと思います

1次は通過でした、次回2次面接です!

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