読者の皆さんへのお役立ちコンテンツを拡充すべく、長らく使っていなかったリクルートエージェントにコンタクトしてみました。
調査内容は、総合商社の求人取り扱い状況です(コンサル転職エージェントは有象無象にいるため除外しました)
特に、総合商社は限定非公開求人もあるため、その有無もセットで確認しています。
自身の体験談と併せて調査内容を記載してますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
リクルートエージェントにコンタクト
転職活動当時は、リクルートはとりあえず登録しておく転職サイトくらいの感覚で完全放置でした。
久しぶりにPersonal Desktopにログイン。
商社の求人、どれくらい扱ってるんだろう?ということで、お問い合わせ窓口で尋ねてみました。
数時間後に返答があり、「それは窓口ではお答えできません」とのこと。併せて、キャリアアドバイザとの面談フォームが送られてきました。
どのエージェントも一度コミュニケーションを取らないことには求人内容を確認させてもらえず、この辺りは面倒ですね。
手持ちの職務経歴書を添付の上で面談リクエストを送信、翌日に担当者とのコミュニケーションを取りました。
リクルートエージェントにおける総合商社の求人照会
「1時間くらいでみっちりきゃりおさんのことを理解させていただき、適切なご支援をさせていただきたい!」という感じのエージェントの宣言とともに始まりました。
目的からして「1時間は長すぎる・・・」という感覚でしたが、求人案内で不利な扱いを受けることは避けたかったため、そのまま進めました。
他のエージェントとのコミュニケーションルートもあります、ということを伝えたところ、リクルートの特徴について説明があります。
- 求人数は間違いなく業界最大。他のエージェントにあって、リクルートにない求人はよほどニッチな領域でない限りないと思ってもらって問題ない
- 専属のキャリアアドバイザーが一人一人に向き合って丁寧にサポートし、転職に向けて最後まで伴走する
確かに説明してくれていた担当者が非常に物腰柔らかい感じであったため、納得感はあります。
その後、いまの私自身の状況について根掘り葉掘り聞かれました。
- キャリアについて、どんなところに不安があるか?
- これまでどういう経験をしてきたか?
- その際、どのように考えて意思決定してきたか?
非常に聞き上手の担当であったため、いつの間にか色々気持ちよく喋らされてしまってました。
「いかんいかん」ということで、目的であった総合商社の求人についてヒアリング。
- リクルートエージェントは業界最大を自負しており、豊田通商・双日を含む総合商社の求人はすべて取り扱っている
- ただ、三菱商事は足もと求人がクローズとなっており、改めてオープンになれば取り扱いリスタートの形となる
- 三井物産と伊藤忠商事の2社で非公開求人が存在しており、限定求人の位置づけで案内している
ということでした。
三井物産については、嘱託契約社員の求人の案内もありました。
こちらは単純な事務職ではなく、戦略企画/事業開発のポジションであり、職務内容は総合職です。
別記事でも書いてますが、三井物産については各部門人事が個別に採用活動を行う嘱託採用ルートがあり、このような求人が存在してます。
ただ求人量がウリのリクルートにおいても、嘱託採用となると取り扱いは一部の本部に限られてました。
伊藤忠についてはカンパニーが限られるものの、いくつかの求人を提示してくれました。
伊藤忠は常時オープンという訳ではなく、採用要件にマッチする方が見つかった段階で即求人クローズとなるため、現時点では2カンパニーのみの取り扱いとのことでした。
基本的に面談してくれた人にはオープンにしているような感じだったので、他の転職エージェントで紹介してもらえなかった方にはリクルートに求人をもらい、突撃するのが一手だと思います!
ついでに最近、どういった属性の人に内定が出ているか聞いてみました。
- 20代は東大や早慶出身の高学歴で、社格の高い人がマジョリティ
- 30代になると学歴要件は薄れ、社格のある企業でマネジメントを張ってる等、分かりやすく光る経歴のある人
- 採用の絶対数は男性が多いが、女性はそもそも応募母数が少なく、内定獲得に関しては女性が感覚2-3倍くらい優位
とのこと。
これはどこの企業も共通かもしれないですが、総合商社だとよりその向きはより強いのかもしれませんね。
ただ、私自身はそれほど条件にフィットしていなかったと思いますが、物産の選考はパスしていったため、あくまで一般論という解釈でいいと思われます。
応募者の母集団にそもそも優秀な方が多く、それがそのまま内定実績に表れているという見方もできそうです。
その後、担当者より、以下のようなことを熱く語られました。
- 受かる可能性はゼロではないが、総合商社への転職は非常に高いハードルがある
- 転職活動の目的は新たな業界・業種を知ることだと思っており、必ずしも転職することが目的ではない。何なら、転職のデメリットもあるかもしれない
- ただ、転職活動自体にデメリットはないため、ぜひきゃりおさんのために幅広い業界を見ることをオススメしたい
ものすごく真っ直ぐとした目で(といっても画面越しですが)、訴えかけてくれました。
そして終了後、商社の求人とは別に、大量の求人が送られてきましたw
リクルートの強みが幅広い求人ラインナップにあり、実態として第一希望の業界以外の転職する人が多いため、そうした成功体験が根付いているのかなと想像しました。
ただ、求人自体は、PEファンドやメガバンク/損保の経営企画、メーカーのM&A推進部署など、面白いものが沢山ありました。
募集人材の必要スキル・経験と想定年収が確認できるため、ざっと流し見するだけでも現在の自分の市場価値を客観的に推し量ることができると思います。
業界特化型のエージェントでは見えてこなかった点ですが、よく言われる「転職活動で自分の市場価値が分かる」というポイントはリクルートエージェントを活用することで検証できるなと思いました。
今は自分にコンサル属性が付いているということもあるかもしれませんが、これまではそれほど見ていなかった領域の求人にも目を向けられ、非常に参考になりました。
リクルートエージェントの特徴
色々特徴はあるのだろうと思いますが、面談時点で感じた良かったポイントは以下2点です。
とにかく求人数が膨大、非公開求人もガンガン流してくれる
上述した通り、これはメリットの一つだと思います。
特に他社では横流しにしてくれない非公開求人についてもそれほどハードルなくスキャンできるのはリクルートゆえかと感じます。
ただ、領域問わず求人が送られてくるため、見方によってはミスマッチ案件が多い、という印象を持たれる方も多そうに思います。
エージェントによって当然良し悪しはありますが、とにかく幅広に業界を眺めたい/特定企業の限定求人にアクセスしたい、といった方には活用メリットがあると思います。
非常に丁寧なコミュニケーションを取ってくれる担当者の存在
これは当たりはずれのある領域ですが、私の担当者は非常に丁寧な姿勢でフォローアップしてくれました。
最初は「1時間取られるのは避けたいな」という気持ちが先行しましたが、なんだかんだ色々自分語りをしてしまい、1時間みっちり会話させてもらいました。
情報収集目的のコミュニケーションもウェルカムとのことなので、まずはどんな求人があるか見てみよう、といった目的でもよさそうです。
なお、もし気に入らない担当者の場合はスイッチできるとのことで、合わない場合はすぐさまリクエストすればよいと思います。
まとめ
リクルートエージェントの体験談を執筆してみました。
求人ごり押しといった感じはなく、広く足もとの求人情報を確認することができ、想定外にも有意義な時間となりました。
ただ人によって合う/合わないは当然あると思います。
そして、合わない転職エージェントを無理に使う必要はないです。
目的は希望する企業への転職を実現することであり、エージェントと仲良くすることではないためです。
どれだけ「君には無理だよ」と言われたとしても、そこに辿り着くためのパスは無数に存在するため、気落ちする必要は一切なしです。
少しでもキャリアに悩みを抱えている方は気軽にコンタクトを取ってみることをオススメします!